一般社団法人 湘南くらしのUD商品研究室
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2019年2月12日
 
国産の杖専門店 「ステッキ工房シナノ」

選ぶのが楽しいステッキ


主任研究員 若松暁子

 ステッキに頼らずいつまでもしっかり自由に歩きたいと誰もが思います。本当は持ちたくないステッキ。でも自分の身体の状態やリハビリのため、安全のためなど、歩行補助としての「ステッキ」は欠かせません。
 90歳近い私の母は、80歳を過ぎたころから膝の痛みに悩まされ歩行が辛く、ステッキを常用していました。買い物に行けず 落胆する時もあり、ついに膝の人工骨手術を決断し、その後リハビリ努力の結果、今はステッキなしで1日3000歩を目標に散歩できるようになりました。
 出番が無くなってしまった母のステッキですが、最近は私のほうが街で見かけるステッキやショップの新商品が気になりだしました。以前、予期せぬ腰痛になったとき、やむなく買ったのは紳士用に見える地味なもので、せめて気分だけでもウキウキと出かけられるステッキが欲しいと思っていました。
 そんな折、㈱シナノのステッキを知ったのは買い物途中に「ステッキ工房シナノ」の入り口にあるスポーツ用品のようなウォーキングポール(2本杖)を目にしたのがきっかけです。介護用品ショップとは違い、店先に健康的な雰囲気のステッキが並んでいるので、シニアに限らず幅広い人たちが気軽に入りやすいお店です。

 
 実際にステッキを手に取ってみるとグリップが握りやすく、店員さんの説明で日本人の手のひらの形状や大きさを研究し「握りやすさ」を追求している会社の製品であると知りました。特にグリップ部のGEL素材や滑りにくい表面、指の収まりが良いスリムネックは楽に歩行ができる工夫です。
 ステッキは歩行のための補助具ですから強度や安定感が重要です。㈱シナノは1919年にスキーストックの製造メーカーとして創業。身体を支えるスキーストックの技術を応用し、歩行補助の各種ステッキを製造販売。 高齢化社会や健康寿命に対応した商品を開発し続けているそうです。
 大半の商品が日本製で安心感がある上に、折り畳みタイプ、ボタンで伸縮するタイプ、室内用や立ち上がる時に便利な4点杖やクッション性があるのものなど各種の機能を備えています。
 それらの機能性と合わせて、ファッションの一部として楽しめる色柄がそろっているのであれこれ選ぶのが楽しいお店です。
 今では、自分の身体とセンスに合ったステッキを見つけられることがわかり安心しています。

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