一般社団法人 湘南くらしのUD商品研究室
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2021年10月11日
 
パタゴニアのウォーンウェア “新品よりいい”ストア
製品寿命を延ばす新しい試み

主任研究員 柳原美紗子

  

  パタゴニア渋谷店に8月20日から9月26日まで、期間限定でオープンしているウォーンウェア (WORN WEAR)のストアに行ってきました。

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  ウォーンウェアはパタゴニア製品を長く大切に着てもらうために、リペアしたり、着なくなった服を買い取って、リペアした上で古着として販売したりして、製品寿命を延ばす取り組みです。
  アメリカで2013年に始動したプログラムで、2019年には中古ウェアのさまざまな端切れをアップサイクルした、新しい製品ライン「リ・クラフテッド(ReCrafted)」がスタートしています。そして今夏、このプロジェクトが日本に上陸、実現したのがこのポップアップストアです。


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  インスタグラムでは “ #新品よりもずっといい”のハッシュタグで、仲間を増やしています。“新品よりいい”とは、驚きのフレーズですが、今の若者の価値観にぴったり合っているようです。私が訪れたのは雨の一日でしたが、客の入りはよさそうで、人気のほどが伺えました。
  販売されていた古着はスタッフのものや、アメリカで仕入れたものが多いようです。製品には一点一点にストーリーがあり、着用されていた方の思い出のメッセージが寄せられていました。共感の輪が広がりそうです。リペアコーナーでは、職人さんがミシンを踏んでいる姿が見られました。直して使うことの重要性を再認識させられます。

  再利用したり、共同使用したり、それもできなくなったらリサイクルに回す、廃棄物を限りなくゼロにしようというウォーンウェアに、改めて感銘しました。さすがパタゴニア、一歩先を行っています。


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